資格

人々の安全を守る「危険物取扱者」

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「危険物取扱者」とは?

「危険物」とは一般的に爆発や火災のおそれがある物質のことを指します。一定数以上の危険物を取り扱う現場では必ず「危険物取扱者」を置かなければなりません。ガソリンスタンドや工場、工事現場などで必要とされる知名度の高い資格です。アルバイトやパートであっても「危険物取扱者」の資格があれば、手当が時給に反映されて収入アップも可能です。取り扱える対象の種類によって甲・乙・丙種があり、最も取得できやすいのが丙種とされています。扱える物質は火災の恐れが多い油類に限定されてきます。危険物を扱う業務がある現場での安全性を保つために、今、確かな知識を持った人材が求められています。

「危険物取扱者」の活躍の場

この資格取得を保有している人は火災や災害の発生危険または拡大危険の大きい危険物の製造、貯蔵、取扱をするガソリンスタンドや化学工場などで、危険物の安全点検、設備、教育、監督などの業務に携わります。就職・転職活動するにあたっては、乙種以上がアピール材料になると言われています。技術系の仕事は体力が求められるというイメージがありますが、近年では機械の操作や深い知識も求められています。仕事の内容は同じでも、資格がある方が就職・転職、キャリアアップがしやすくなり、実際の現場でも非常に役立つと言えるでしょう。

試験概要

試験は各地の消防署または一般財団法人 消防試験研究センター各支部によって運営されています。免状は甲・乙・丙種の3種類で、乙種は第1類から第6類までに分かれます。丙種・乙種は制限がなく、誰でも受験できます。甲種には学歴や実務など一定の受験資格が設けられています。受験料は取り扱える危険物は免状によって変わってきます。例えば丙種はガソリン・灯油・軽油・重油など、油類に関連した危険物を扱うことができます。甲種はほぼ全種類の危険物が扱えるかなり高度な資格です。都道府県および試験区分によって試験日は異なってきますが、東京都では毎月、他の道府県でも年に最低2回は実施されています。受験料は甲種5,000円、乙種3,400円、丙種2,700円です。試験内容は甲種が①危険物に関する法令②物理学及び化学③すべての類の危険物性質並びにその火災予防及び消火の方法、乙種が①危険物に関する法令②基礎的な物理学及び基礎的な化学③第1類?第6類のうち、受験する類の危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法、丙種が①危険物に関する法令②燃焼及び消火に関する基礎知識③丙種危険物取扱者が取り扱うことができる危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法となっています。

展望

ガソリンスタンドや工場には「危険物取扱主任者」の名前が必ず明示されているように、保安にかかわる資格は業種にかかわらず、仕事の現場で高い評価を受けています。資格の有無で給与や待遇が大きく異なってくることは言うまでもありません。とりわけ、危険物取扱者は上級資格以には実務経験が必要なく、年齢制限もないため比較的狙い目の資格と言われています。とりわけ、誰でも受験が可能な乙種を取得して、必要に応じて受験資格のある甲種を取得するのが賢明とされています。また、ほかの国家試験と比べると比較的受験のチャンスが多いのがこの資格のユニークな点です。