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人気資格の「行政書士」

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身近な法律家「行政書士」

行政書士とは国家資格であり、その業務は他人の依頼を受けて報酬を得て、国や地方公共団体などの官公庁へ提出する許認可等の申請書類の作成、その提出手続き代理、遺言書等の権利義務、事実証明および契約書の作成など広範囲にわたり、扱う書類は7000種類以上に及ぶとされています。行政書士は、司法試験、司法書士、社会保険労務士等の難関資格を目指す人にとって登竜門的な資格試験と言われています。受験資格がなくOLや学生にも人気が高く、どの世代にも受験生がいるのが特徴の資格試験です。行政書士試験は一発試験であり、一発合格も可能ですが、合格するにあたってはやはり十分な準備が必要とされています。

試験の形式

行政書士の試験は例年11月第2週の日曜に実施されます。試験科目はまず「行政書士の業務に関し必要な法令等」ということで「憲法」、「民法」、「行政法」、「商法(会社法含む)」、「基礎法学」といった科目があります。また「行政書士の業務に関する一般知識等」として「文章理解」、「政治・経済・社会」、「情報通信・個人情報保護」からなる試験科目もあります。行政書士の業務に関し必要な法令等」は択一式(多肢選択式を含む)及び記述式からなっていて、「行政書士の業務に関する一般知識等」はすべて択一式で出題されています。合格するにあったては「行政書士の業務に関し必要な法令等」の科目の得点が、満点の50%であること、「行政書士の業務に関する一般知識等」の得点が、満点の40%であること、試験全体の点数が満点の60%であることが基準とされています。試験時間は例年午後1時から午後4時までとなっています。

行政書士の特徴

行政書士の仕事をするにあたって、日本行政書士会連合会において、法定事項の登録が義務付けされています。登録すると同時に各都道府県行政書士会への入会届けも行われることになっていて、登録だけして入会は見送るということは認められていません。業務範囲が多岐にわたる行政書士の仕事は、請け負った仕事が今まで一度も手がけたことがないという場合も多々あります。そのため、基本的な実務を覚えるために他の行政書士事務所や法律事務所である程度の経験を積んだ方がいいと考えられています。こうした事務所で培った人脈やネットワークが後に独立・開業するにあたっても役に立つと言われています。つまり、行政書士の仕事は常に人と人との間に立って業務を進めていくことが求められているのです。

行政書士の将来性

これまで行政書士は身近な街の法律家として官公署と国民のパイプライン的な役割を果たしてきました。しかし、近年、行政サービスの向上や官公署に提出する書類のオンライン化に伴い、提出者本人が簡単に作成し提出できるようになり、事務手続きの代行をしていた行政書士の立場は揺らぎ始めています。現在の日本はあらゆる面で「電子化(IT化)」が進んでいるので、行政書士も従来のような仕事だけをしていればいいという状況ではなくなってきました。そのためこれからの行政書士は自分にしかできない独自の専門分野を持ち多岐にわたるコンサルティング的な業務も期待されるようになってくるでしょう。また行政書士は試験に合格した者以外に弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、国または地方公共団体の公務員として行政事務を担当した期間が通算20年以上にわたる人も行政書士となる資格を有するので、確固たる専門領域を持って人的ネットワークを大切にしていかないと生き残りも厳しいとも言われています。