資格

保険数理師「アクチュアリー」

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「アクチュアリー」とは?

アクチュアリーとは、保険会社や信託銀行などで、毎月の保険料の算定をはじめ、確率や統計などの数学的な手法を活用し、保険や年金にかかわる数理の仕事に従事するスペシャリストです。国際的にも認められている高度な資格で、金融・保険業会で注目されているため、今後ますます活躍の場は広がると考えられています。また弁護士や会計士に比べると圧倒的に人数が少ない専門職で、日本ではアクチュアリーの資格を保有している人は約1,500人とされ、ニーズの高い資格です。人の寿命や病気、事故にいたる確率など、予測することがむずかしい未来の事象に対し、様々なデータを使って、将来に起こり得ること、リスクを回避するための対策等を予測していく業務を遂行していきます。また、そのほか保険商品の開発、企業の経営管理、コンサルティング、および責任準備金と呼ばれる契約債務の評価などさまざまなシーンで活躍しています。

資格のメリット

アクチュアリーは希少価値のある資格なので、就職や転職時にも歓迎され、キャリアアップにもつながるなど、持っていると様々な分野でのメリットがあります。資格保有者は主に、生命保険会社や損害保険会社、あるいは銀行などで「数理のプロ」として活躍しています。また、リスクマネジメント分野でも活躍の場が広がっています。尚、資格保有者はアクチュアリー会に入会して人脈を増やし、視野の広がる活動が行えます。アクチュアリーは保険数理師とも呼ばれる数理のスペシャリストですが、試験にパスするまでの平均年数が約8年でかなり難関な資格と考えられています。この資格の保有者は、次のステップとしてリスクマネジメント分野でCERA(Chartered Enterprise Risk Actuary)という資格に挑戦するケースもあります。

試験概要

アクチュアリーと正式に名乗れるのは、公益財団法人日本アクチュアリー会が実施する「アクチュアリー資格試験」に合格し、その正会員として登録した人だけです。アクチュアリーの資格試験は学歴など受験制限があります。まず、一次試験は①学校教育法による大学を卒業した者②①ど同等以上の学力を有すると日本アクチュアリー会が認めた者とされています。二次試験は一次試験の全科目合格者が受験しています。試験日は例年12月中旬に3日間にわたって実施され、試験地は東京と大阪となっています。試験内容は一次試験が必須の基礎科目で、①数学・確率・統計・モデリング②生保数理③損保数理④年金数理⑤会計・経済・投資理論となっています。二次試験は「生保コース」、「損保コース」、「年金コース」から1コースが選択できます。「生保コース」は①生保1:生保商品の実務②生保2:生保会計・決算、「損保コース」は①損保1:損保商品の実務②損保2:損保会計・決算・資産運用、「年金コース」は①年金1:適格退職年金制度、確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度ならびに年金関係税務・会計②年金2:公的年金制度および厚生年金基金制度となっています。

取得のメリット

アクチュアリーは弁護士や公認会計士と同様に、取得までに時間がかかり、難易度の高い専門職なだけに、給料や待遇面は恵まれています。また、アクチュアリー資格試験の合格科目数によって手当が上乗せされるケースもあるので、持っていると有利なことばかりの資格です。ただし、アクチュアリーも他の資格と同様に、ただ単に合格すれば自動的に仕事に恵まれるかというとそうでもなく、身につけた知識をビジネスの場で活かすためには、同僚や上司と上手にコミュニケーションをとるための能力も必要になってくるので、コミュニケーション能力も磨いていくことがを大切です。