資格

医療事務のプロ「医療事務管理士」

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「医療事務管理士」の資格

近年、医学の進歩や少子高齢化の進展にともない、医療が増大し続けています。これらを処理する医療事務の仕事も複雑になっており、事務処理を的確に行えるスキルを持った人材の育成を目的に、制度化されたのが「技能認定振興協会」によって実施される「医療事務管理士技能認定試験」です。医療事務は資格がなくても仕事ができるため、この資格を取れば即就職・キャリアアップにつながるというわけではありませんが、資格取得により得た知識と実務能力は採用側に高く評価され、アピール材料になるのは期待できます。また、医療事務は医療機関になくてはならない仕事で、景気に左右されず、いつも安定したニーズがある人気の仕事です。そのため、実務経験に加え資格を取得することは就職や転職においてもプラスになるのは間違いありません。

どうやって活用するか?

「医療事務管理士」の資格取得者の多くがクリニック、保険調剤薬局などのほかに、検診センター、健康保険組合、保険請求審査代行機関、医療コンピューターシステム会社、損害保険会社などで働いています。また、この資格のほかに関連のある「診療報酬請求事務能力認定試験」などを取得するケースなども多々あります。また、最近の医療事務ではパソコンが大切なツールとなっているので、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)などの資格を併せて持つとかなりの強みになるでしょう。

試験概要

「医療事務管理士」は年齢や学歴による制限がなく、誰でも受験できる試験です。試験日は年6回あり、奇数月の第4土曜日に行われます。またこの試験は、医科と歯科に分かれていて、受験料は各6,700円となっています。医科・歯科とも1時間の学科試験と3時間の実技試験があります。試験科目は学科が①法規②医学一般③保険請求事務となっています。実技は、診療報酬明細書を作成するために必要な知識を判定するため、診療録により点数を算定するなどします。具体的には①外来の診療報酬明細書の記載②入院の診療報酬明細書の記載(医科のみに出題)③診療報酬明細書の点検からなっています。学科・実技とも、診療報酬点数表、そのほかの資料を参照しての答案作成が認められています。合格基準は学科試験が70点以上、実技試験が70%以上となっています。試験対策としては、実技試験のレセプト作成にトレーニングが必要なため独学よりも通信講座・通学講座で学習することが推奨されています。

「医療事務管理士」の将来性

最近では医療現場のIT化や医療制度の改革による制度の複雑化が進み、 より高度な事務処理能力のできるスペシャリストが求められる傾向が強くなっています。また医療機関などで窓口も担当する場合、患者や家族とのやり取りも重要な仕事となりますので、頭の回転の速さやコミュニケーション 能力が必須となってきます。それぞれの診察をスムーズに行っていくためにも、患者のニーズにあったサービスを提供するためにも、 医療事務の持つスキルがますます大切になってくることでしょう。 そうしたことからこの資格を持っていることは、スキルアップだけでなく実務における自信にもつながり、仕事をしていくうえでプラスに作用するといえるでしょう。