資格

手堅い資格「不動産鑑定士」

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超難関の「不動産鑑定士」

不動産鑑定士は国家資格のなかでは、司法試験、公認会計士と並ぶ超難関の資格試験の一つです。資格取得まで数年はかかると言われ、試験合格後に定められたプロセスを経て、国土交通省に備える不動産鑑定士名簿に登録されるようになります。不動産鑑定士の仕事は、公共から依頼される地価公示・地価調査、相続税路線価値についての判定・評価と企業や個人から不動産の評価を頼まれる鑑定評価業務と土地の有効活用の提案、再開発・共同ビルの基本計画策定、区画整理に関する業務、需要予測のためのデータ分析、不動産投資支援業務、補償業務等のコンサルティングなど多岐にわたります。

試験の内容

一般的に不動産鑑定士の認知度は低く、受験者数は他の資格に比べて割と少ないのが特徴といえるでしょう。2006年度からは受験資格がなくなり誰もが応募できるようになりましたが、難関試験だけに付け焼刃的な勉強では歯が立たず、かなりの覚悟をもって試験に臨まなければ合格は難しいとされています。試験は短答式試験と論文式試験からなり、短答式試験は5月の中旬の日曜日に実施され、論文式試験は8月の第1日曜日を含む土、日、月曜日の連続する3日間に実施されます。短答式試験に合格した人は合格発表日から2年以内に行われる短答式試験が申請により免除になり、連続3回まで論文式試験を受験することができます。短答式試験は「不動産に関する行政法規」と「不動産の鑑定評価に関する理論」からなり、それぞれ五肢択一マークシート方式で計40問という構成になっています。論文式試験は第1日目に「民法」(2問)、「経済学」(2問)、第2日目に「会計学」(2問)、「不動産の鑑定評価に関する理論・論文問題」(2問)、第3日目に「不動産の鑑定評価に関する理論・論文問題」(2問)、「不動産の鑑定評価に関する理論・演習問題」(1問)となっています。短答式試験の合格ラインはおおむね70%、論文式試験は科目によりバラツキはあるものの60%といわれています。

実務演習

不動産鑑定士合格者は、試験に合格しても1年から3年にかけての「実務実習」(研修)を修了し、国土交通大臣の修了の確認を得なければ不動産鑑定士の登録をすることができません。実務演習は講義や演習に分かれて実施され、実地演習は不動産の鑑定評価実務およびその補助を不動産鑑定事務所等や指定大学期間等で経験します。最後の修了考査では論文式(筆記)と口頭試問があり、終了後、国土交通大臣の修了の確認手続き後、不動産鑑定士として登録することができます。

「不動産鑑定士」の将来性

不動産鑑定士は難関で希少な資格なだけに資格取得後、独立・開業しても生活に困らないだけの年収を稼げると言われています。バブル崩壊後、不動産業界の低迷とともにこの業界も厳しい局面を迎えているものの、不動産鑑定士は時代のニーズは常にあり民間企業での評価が高いのも事実です。不動産鑑定士は不動産関係の最高峰の資格で、資格取得まで時間がかかるものの、その苦労が報われる数少ない資格の一つです。今後は不動産に関するコンサルティング的な分野で優れたビジネスプランを提案できる鑑定士のニーズが増えていくでしょう。