資格

知的財産を守る「知的財産管理技能検定」

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「知的財産管理技能検定」とは?

近年、インターネットやマスメディアの普及率がめざましい勢いで伸びていくなか、著作権や特許などのニュースは世間を騒がせています。インフォーメーション・テクノロジーが急速に発展していく昨今、組織にとっても一個人にとっても、知的財産権はとても大切な関心事項となっています。しかし、知的財産と言っても、その細い内容については意外に知られていないのが実情です。そんな知的財産を管理・活用して、所属する企業や団体、または個人をサポートしていくために作られたのが知的財産管理技能検定です。この検定では企業や団体などにおける発明、実用新案、意匠、商標などの知的財産の管理・活用を適切に行うことができるか否かを判定されます。知的財産に関して役立つ知識が身につくので、就職や転職、キャリアアップにも役立つ資格です。国家資格制度である技能検定として、知的財産教育協会によって実施されています。

資格の活用の仕方

電気・科学・機械分野から新聞・音楽などのメディア分野まで、この資格を活かせる分野は多岐にわたります。具体的には、そうした企業の知的財産部の管理職や特許事務所などが活躍の場となります。特許流通産業が活性化していくなか、抽象・ベンチャー企業などでも需要が高まっています。また、知的財産に関連する知識は知的財産部や法務部などの専門部署だけでなく広告制作・ブランド戦略・マーケティング・営業・研究開発といった他の職種でも重要になってきます。例えば、著作権の侵害がないかなど、リスク管理などが任せられる存在として同僚や上司からの信頼を得ることもできます。

「知的財産管理技能検定」の試験概要

知的財産管理技能検定には、受験制限があり、受ける級ごとに資格が異なってきます。3級は知的財産業務に従事している者、2級は①3級技能検定の合格者②知的財産に関する業務に2年以上の実務経験を有する者③ビジネス著作権検定上級の合格者④学校教育法による大学又は大学院において検定職種に関する科目について10単位以上を修得した者⑤2級知的財産管理技能検定の一部合格者(学科または実技いずれか一方の試験のみの合格者)など、いずれか一つに該当する者となっています。1級は①2級に合格し実務経験1年以上の者②3級に合格し実務経験2年以上の者③実務経験4年以上の者④大学または大学院において関連科目10単位 以上を修得し実務経験1年以上の者⑤ビジネス著作権検定上級の合格者で知的財産に関する業務について1年以上の実務経験を有する者など、いずれかに該当することが必要です。1級の試験では学科、実技(口頭試問を含む)があり、実技試験では実際に作業を行うことが主体となっています。2級と3級も学科試験と実技試験があり、この場合、実技試験の形式は筆記試験が主体となっています。試験は3月、7月、11月と年3回にわたって行われています。受験料は、3級が学科と実技で各5,500円、2級がそれぞれ7,500円、1級が学科8,900円、実技が23,000円です。

展望

この検定の合格者は合格証所が交付され、それぞれの級にあわせて、「1級 知的財産管理技能士」、「2級知的財産管理技能士」、「3級知的財産管理技能士」のように「技能士」を称することができます。この資格は法律上、独占業務が付与される弁理士とは業務内容が異なってきますが、さらに、知的財産管理の専門家を目指すのであれば、さらに弁理士の資格を目指すとかなりの強みなるでしょう。また、活躍の場を広げたいのであればビジネス著作権検定、ビジネス実務法務検定試験もあわせて取得するのもいいかもしれません。