ボージョレ・ヌーボーが人気になった頃から、日本でもワインをたしなむ習慣が定着するようになりました。それを反映して、ワインに関するさまざまな資格を持った人が、飲食業界などで活躍するようになっています。ワインに興味がある人のために、ワイン資格をランキングにしましたので、ぜひチェックしてみてください。
目次
1位:ワインコンシェルジュ
「日本安全食料料理協会」が主催する認定資格です。ブドウの品種によって異なる特徴、世界のワイン事情など、基本的な知識を有する人に認定されます。
試験では、ワインの歴史や産地、特徴、原料であるブドウの品種、ワインの格付けや分類、ワインと料理についてなどの知識が出題されます。出題範囲は広くても、どれも基礎的な知識なので、初心者から始めても取得しやすい資格と言えるでしょう。在宅で受験できる点も魅力的です。
資格取得後は、自宅、カルチャースクールなどで講師として活動できるほか、ワイン業界や酒類製造、販売業、飲食業界での就職に有利となるでしょう。
2位:ソムリエインストラクター
「日本インストラクター技術協会」が認定する資格です。品種、原産地、製造法もそれぞれ異なり、種類も無限にあるワインを、料理やシーンに合わせ、適切に選択して提供するのがソムリエインストラクターであり、そのような知識と能力を有する人に認定される資格です。
試験はインターネットから受験申請でき、在宅で受験できるため、比較的チャレンジしやすい資格です。ただし、求められる知識は幅広く、的確な識別能力も求められるため、ワインコンシェルジュよりやや難易度は高めと言えるでしょう。
また、実際に仕事にする場合には、ワインに関する知識だけでなく、客とのコミュニケーション力も必要となってきます。ワインの仕入れや保管、管理なども請け負いますので、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
資格取得後は、講師活動も行うことができますし、ワインや料理に関する幅広い知識が身に付きますので、酒類製造・販売業や飲食業界への就職の際にアピールできるでしょう。
3位:ワインアドバイザー
「日本ソムリエ協会」が主催するワインアドバイザー呼称資格認定試験に合格すると、ワインアドバイザーの資格を取得することができます。
ワインアドバイザーは、ワインを購入しようとする客に対し、好みや要望に合うワインを提供したり、アドバイスを行ったりします。ワインは、ブドウの品種や生産地、製造方法などで非常に多くの種類があり、それを適切に選んで提供する能力が求められます。ワインの知識や識別能力、保管の方法などに関しても高い能力が求められるため、難易度は高く、上級者向けと言えるでしょう。
また、ワインアドバイザーの試験を受けるためには、酒類製造、販売業などでの経験が通年3年以上あることが必要です。そのため、実際に酒類業界や飲食業界で就職してから、資格取得を目指すのが一般的です。
4位:ワインエキスパート
ワインアドバイザーと同じく、「日本ソムリエ協会」が認定する資格です。ワインに関する基礎的な知識を有し、ワインの品質の判定に的確な見識がある人に与えられる称号です。
受験資格は特になく、20歳以上であれば経験不問で誰でも受けられます。
ワインエキスパートは趣味の資格と言われており、資格を取得したからといって、すぐに仕事に結びつくわけではありません。しかし、ワインに精通していることを証明できる資格であり、ワインが好きで、ワインによってさらにライフスタイルを充実させたい人におすすめです。
5位:ワインコーディネーター
ワインコーディネーターとは、ワインと食品をコーディネートしてアドバイスすることができる、民間資格であり、「全日本ソムリエ連盟」が実施する認定資格です。
ワインコーディネーターの資格を取得するには、同連盟が実施する講習会を受講後、資格試験を受けて合格するか、指定の通信講座で添削課題を提出して合格する必要があります。
講習・講座では、ワインの原料、醸造に関する基礎知識や、ワインのテイスティング、保存や管理の方法、ワインの歴史などを学びます。
実務経験などは必要なく、通信講座でも取得できるので、初心者でも比較的チャレンジしやすい資格と言えるでしょう。資格取得後に、すぐに仕事に結びつくわけではありませんが、酒類・ワイン業界やホテル、旅行業界で、アピールすることができるでしょう。